中日韓3カ国の首脳が08年に福岡に集まって以来、順番に開かれてきた中日韓協力メカニズムの核心ともいえる首脳会談は、3カ国の協力と長期的発展に指導的な役割を果たしている。今月21、22日に日本で開かれる第4回首脳会談はどのような成果を生むのか?温家宝総理は深刻な震災に見舞われた日本でどのようなメッセージを発信し、どのような日程を組んでいるのか?各界の注目が集まっている。香港紙・文匯報が19日、伝えた。
◆共通利益>対立
日韓は時間の推移とともに、冷静な判断を取り戻しつつある。両国は対中関係の重要性に気づき、運命共同体の意識を高め、共通のチャンスと試練を前に、対立より共通利益のほうが勝ることを認識し始めている。第3回中日韓首脳会談での合意を基に、善隣・相互信頼、全面協力、互恵互利、共同発展の方向に向かって前進するのが時代の要求であり、各国の根本的利益に一致し、東アジア地域及び世界の平和と安定、繁栄にもつながる。
◆3カ国の関係回復へ
今年に入って中日間、中韓間の関係が回復してきている。日本は史上空前の地震・津波・原発事故に見舞われ、中国政府と国民は物資と心の二面からの支援に立ち上がった。日本側も震災外交を積極展開して対中関係の回復をはかり、両国の密な連携により関係が回復、国民感情も改善した。一方、韓国では、アジア政策や朝鮮半島政策についての中国側の詳しい説明により、中国の朝鮮半島政策の出発点と目標が朝鮮半島の平和と安定を維持することにあるという理解が深まり、現実的態度がとられるようになった。
今回の第4回首脳会談では、相互関係の実質的な改善と、3カ国の協力関係に実質的な進展があるのではないかと特に期待が高まっている。3月19日に京都で開かれた中日韓の外相会談は和やかな雰囲気の中、3カ国がいずれも協力強化に向けた建設的な提案を行い、幅広い共通認識に達し、首脳会談に向けた着実な準備が整えられた。
◆3つの見どころ