◆日本側の主張 「筋が通らない」
韓国議員はロシアのビザを取得して訪問しており、ロシアの国後島に対する実効支配を認めることになるとして、日本の外務省は24日、韓国外交通商省に「今回の訪問は容認できない」と抗議した。
姜委員長らは25日午前に帰国後、仁川国際空港で記者会見し、「南クリル諸島は第2次世界大戦の結果、ロシア領となったが、独島は日本が敗戦後、韓国が回復した領土だ。両者の状況は異なる」と述べた。
同行した文学振(ムン・ハクジン)議員は「われわれがロシアの許可を得て千島列島を訪問したことを、これらの島々に対するロシアの主権を認めたと解読するのは滑稽だ」とし、張世ファン(チャン・セファン)議員は「第3国の政治家に千島列島を訪問するなという(日本側の主張)は筋の通らないことだ」と語気を強めた。
姜委員長はまた、「日本が韓国の国会議員の活動にとやかく言うのは主権侵害行為とみなすことができる」と述べた。今回国後島を訪問した3人は最大野党・民主党の議員。
韓国聯合通信社は、姜昌一議員らの国後島訪問前、独島を日本固有の領土と明記した新しい教科書を日本政府が承認したことに、東日本大震災で韓国国民の多くが隣国の震災復興のために惜しみない支援の送ったこともあって、韓国国内では怒りの声があがっていたと伝えた。
独島を日本固有の領土と明記した来年度の中学校教科書が3月30日、日本の文部科学省の検定を通過した。また、「日本の領土が韓国に不法占拠されている」と記述した教科書が1つから4つに増えた。
姜委員長は、「今年9月にまた日本の教科書検定の問題が出るだろう。独島領土守護対策特別委員会は来月活動を終えることになっているが、常設委員会にする提案をするつもりだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月27日