海上で作戦演習を実施する中国の海軍
中央電視台(CCTV)はこのほど、中国海軍は公安辺防海警部隊、海監総隊などと共同で初の環海南島海上における演習を行い、部隊の非戦争軍事行動力を検証し、多様な軍事任務をこなす能力を高めたと報じた。新華社のウェブサイト「新華網」が18日、伝えた。
◆東部沿海問題の背後にある米国の影
ここ最近、南中国が騒がしく、国内外のメディアの注目を集めている。まず、中国海軍が第一列島線の宮古海峡を通過し、西太平洋で通常の訓練を行い、日本で騒ぎとなった。次に、同海域の周辺国が南中国海の権益をめぐる争奪が新しく起きている。
中国の東部沿海で起きているこれらの問題をどう見るか、軍事問題に詳しい陳虎氏の分析では、こうした行動の背後にすべて大国の影があるという。北部では、中国海軍の艦隊が第一列島線を通って西太平洋で訓練を行い、表面上は日本が声を発したが、その背後に米国の影が見え隠れしている。南部では、米国の要素がさらに排除できない。南中国海問題は早くから存在していたが、この時期に突然この問題が浮上したのは米国の態度に関係がある。
長年、米国は南中国海問題に異様な興味を示してきた。米国の後ろ盾を得てこうした国々は強気な態度をとり、自らの視点を表明し、尋常を逸した行動に出ている。
経済観察網で張国慶氏は、ベトナムが現在挑発的かつ強硬な態度を取っているのは米国の曖昧さと関係があると指摘した。米国が曖昧なのは、自らの逃げ道を残し、ベトナムなどの国に幻影を見せることで、南中国海情勢を混乱させ、中国をけん制し、漁夫の利を得られる可能性があるためだ。
◆部隊の非戦争軍事行動力を検証