厳しさを増す菅直人首相の政権運営

厳しさを増す菅直人首相の政権運営。 日本の菅直人首相は5日、辞表を提出した松本龍復興対策担当相の後任に、平野達男復興担当副大臣兼内閣府副大臣を昇格させた。平野氏は岩手県出身で、農林水産省の官僚を務めた後、2001年の参議院選に自由党から出馬して当選し、後に民主党に合流した。菅内閣では内閣府副大臣を務め、6月27日から松本氏の下で復興担当副大臣を兼任していた…

タグ: 菅直人 首相 政権 復興担当相 松本龍

発信時間: 2011-07-06 13:29:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の菅直人首相は5日、辞表を提出した松本龍復興対策担当相の後任に、平野達男復興担当副大臣兼内閣府副大臣を昇格させた。平野氏は岩手県出身で、農林水産省の官僚を務めた後、2001年の参議院選に自由党から出馬して当選し、後に民主党に合流した。菅内閣では内閣府副大臣を務め、6月27日から松本氏の下で復興担当副大臣を兼任していた。

松本前大臣は東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城両県訪問の際に「知恵を出さないやつは助けない」などと発言したことで強い批判を受け、就任から9日目の今月5日に引責辞任した。

松本氏は同日午前の閣議を欠席。その後の記者会見で「私の言葉が足りなかったり荒かったりして、被災者の心を痛めたことを本当におわびしたい」と述べた。一方、辞任の理由については「個人的な都合」と言うにとどめた。

復興担当相のポストは6月20日可決の「復興基本法」で新設されたが、人選は遅々として進まなかった。菅首相は最終的に、被災者支援を指揮してきた松本龍防災担当相を復興担当相に起用した。「親分肌」で知られる松本氏は一定の管理能力を持つものの、言動に慎重でないところがあり、心配する声が上がっていた。案の定、松本氏は就任後すぐに不適切な発言で被災者を強く失望させてしまった。震災で大きな被害を受けた岩手県の達増拓也知事は松本氏の言動について、5日までに79件の抗議や苦情が県に寄せられたことを明らかにした。

被災地訪問時の松本氏の不遜な物言いについては、与党民主党内からも批判の声が噴出した。野党からの批判はさらに厳しく、自民党の逢沢一郎国会対策委員長は党の会議で「松本氏の辞任について、菅首相の任命責任を厳しく追及しなければならない」と述べた。鳩山由紀夫前首相も「当然、任命責任の問題になる」と指摘し、菅氏の退陣が早まるのは不可避との味方を示した。

震災対策強化のために新設した閣僚が就任後すぐに引責辞任したことは、急ピッチの復興を最大の課題とする菅内閣にとって間違いなく重大な打撃であり、菅首相の政権運営は一層厳しさを増すだろう。松本氏の辞任にともない、菅首相は確実に党内から一層の早期退陣圧力にさらされるし、民主党の政権運営能力にも大きな疑問符がつけられる。被災地の現状を考えて衆議院の繰り上げ解散、総選挙には慎重な人が多いが、今後は総選挙による新体制発足を求める声が高まる可能性がある。

「人民網日本語版」2011年7月6日

日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。