原発再稼働をめぐるごたごたで混乱をきたす日本の政界

原発再稼働をめぐるごたごたで混乱をきたす日本の政界。 菅直人首相は5月下旬に今夏の電力不足を考慮して、点検修理後に安全を確認した原発は再稼働してよいとの考えを示した。海江田経済産業相は6月末に佐賀県を訪問し、地元自治体に対して玄海原発の早期再稼働を説得したうえ、原発の安全に対して政府が責任を持つと明言した…

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発信時間: 2011-07-08 17:11:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

次に「発言の不一致」がある。菅直人首相は5月下旬に今夏の電力不足を考慮して、点検修理後に安全を確認した原発は再稼働してよいとの考えを示した。海江田経済産業相は6月末に佐賀県を訪問し、地元自治体に対して玄海原発の早期再稼働を説得したうえ、原発の安全に対して政府が責任を持つと明言した。玄海町の岸本英雄町長は地方自治体として東日本大震災後初めて、原発再稼働への同意を表明した。その2日後の7月6日、菅直人首相は国会で点検修理後の原発再稼働に同意するかとの質問に、過去の安全基準は時代にそぐわないとして、全ての原発についてストレステストを実施してから判断しなければならないと表明した。玄海原発は再稼働できると表明したばかりの海江田大臣はたちまち困った立場に追い込まれた。岸本町長も7日、「はしごを外された感じだ」と述べた。困惑を口に出せない海江田大臣は辞意を示唆した。

また「首相の真意」がある。玄海原発の再稼働の可否について菅首相がストレステストの実施を表明したことについて、日本共産党の志位和夫委員長は7日の記者会見で「(以前の)安全宣言が嘘だったと政府自ら認めたに等しい」と批判した。志位委員長はストレステストの実施主体についても「原子力安全委員会と原子力安全・保安院に原発を規制する能力と資格がないことは、福島第1原発事故によってすでに明らかだ」と強調。「(原発の)安全神話を盲信しない専門家の知恵を結集すべきだ」と述べ、新たな専門機関の設置を求めた。目下菅首相は批判の全てに耳を貸さない構えのようだ。ストレステストの基準も実施主体もまだ不明だ。さらに推し量りがたいのが首相の真意だ。菅首相は7日午前の参院予算委員会で衆院解散・総選挙の可能性について「憲法上与えられた権限の中で仕事に全力を尽くす」と述べた。これについてメディアは、衆院解散・総選挙の可能性を排除せず、首相がその時期を待っている可能性を示唆するものと見ている。

「人民網日本語版」2011年7月8日

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