ASEANフォーラム、中米外相の論戦なるか

ASEANフォーラム、中米外相の論戦なるか。 第44回東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議などASEANの関連会合が19日から23日にかけ、インドネシアのバリ島で開かれる。中国の楊潔チ外交部長と米国のクリントン国務長官が同会合に出席する。南中国海問題をめぐり中米、中国とASEAN加盟国が対立していることから、海外メディアは「中米外相が論戦を繰り広げる」と報じている…

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発信時間: 2011-07-19 17:09:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

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第44回東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議などASEANの関連会合が19日から23日にかけ、インドネシアのバリ島で開かれる。中国の楊潔チ外交部長と米国のクリントン国務長官が同会合に出席する。南中国海問題をめぐり中米、中国とASEAN加盟国が対立していることから、海外メディアは「中米外相が論戦を繰り広げる」と報じている。

◇ゴマを拾って、スイカを失う

こうした意見は大げさだとはいえない。昨年のASEAN地域フォーラム会期中に、クリントン国務長官はベトナム・ハノイで、南中国海の島嶼の領土問題は米国の国家利益に関係すると明言した。これは南中国海問題に米国が介入するシグナルだとみなされ、その後、この問題をエスカレートさせる発端となった。

キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は16日のNHKの取材で、クリントン国務長官が同会合で南中国海問題について新たな意見を提示し、米国の同地域における「国家利益」を守る決意を表明すると述べた。これより前に、フィリピンのロサリオ外相は「南中国海問題が会議の主な議題となる可能性が高い」としている。

こうした発言に対し、中国国際問題研究基金会戦略研究センターの王嵎生執行主任は、「こうした宣伝は故意に問題を大きくし、南中国海問題をASEAN地域フォーラムの枠組みで強引に討論しようとしている。同地域で規模が最も大きく、最も影響力のある多国間の政治・安全保障の対話・協力メカニズムである同会合はASEANの“相互接続”をいかに実現するか、ASEAN共同体の建設をいかに推進するか、東アジア地域との協力をいかに増進するかなど、本来話し合うべき議題が数多くあるのに、感情的に南中国海問題を取り上げることで、会議の議事日程が狂う恐れがある」とした。

ASEANの一部の国が米国について南中国海問題を取り上げれているが、細かいことに気を取られ、結果的にゴマを拾ってスイカを失うことになりかねないと専門家は指摘する。

◇米国介入でASEANの地域主導権弱まる

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