クリントン米国務長官は現地時間の18日、3日間にわたる公式訪問のためインドに到着した。日本とインドは米国のアジア太平洋地域における長年の重要なパートナーではあるが、両国に対する不満が一部の米メディアにみられる。米ワシントン・ポスト紙は19日、「なぜ米国は日本やインドと共に事業を行わないのか?」という見出しの記事を発表、日本とインドはいずれも米国と微妙な親密関係にあるが、両国の最近の対応に米国は「深く失望」していると伝えた。こうした点から、米国の戦略が少しずつ変化していることが見て取れる。詳しい内容は次の通り。
クリントン国務長官のインドとの戦略対話は、中国の発展がアジアを変えつつあるという話題に集中した。米国は次の目的地であるインドネシアも拡大している地域戦略対話の範囲に組み込んだ。日本とインドが米国のアジア太平洋地域において「選り好みの激しい」パートナーであると知る一方、発展する中国との平和的な協力関係をオバマ政権は築きたいためだ。日本とインドは米国と「微妙な緊密関係」を保ってはいるが、少しずつ変化が起きている。
日本は60年近く太平洋地域において、米国の「触角」の役割を担ってきたが、選挙が繰り返され、自然災害に頻繁に見舞われている。09年に民主党が政権をとり、東日本大地震での人道主義的対応を通じて政治的名声を得たが、日本の硬化した政治システムにワシントンは失望。日本は沖縄の米軍再編を早くから約束していたが、その実現は遠のくばかりだ。米政府の高官は日本に話が及ぶと、「疑いと怒り」を露にする。