無人ヘリコプター「U8」
無人ヘリコプター「U8」
中国航空工業直昇機研究所が自主開発した無人ヘリコプター「U8」がこのほど、高原における初の試験飛行を無事終えた。同機の性能は飛躍的に進歩し、高原での総合的な作業能力が高まった。中国航空報が伝えた。
15日間にわたる試験飛行で、離陸回数は延べ29回、飛行時間は計577分におよび、海抜高度1060メートルの甘粛・天水市、海抜高度1400メートルの天水・武山県、海抜高度2080メートルの西寧・平安県、海抜高度3060メートルの青海・共和空港の4カ所でそれぞれテストが実施された。各海抜高度、荷重でエンジンの始動、地上テスト、地面効果内の空中停止、地面効果外の空中停止などを行い、無事に高原での試験飛行をクリアした。
無人ヘリの開発力を強化しようと、同研究所は今年、無人機部門を設立、人力、物力、財力の各方面に力を入れた。U8は最大離陸重量230キロ、任務荷重40キロ、観測・制御距離100キロメートル、航続時間4時間で、任務に応じて様々な設備が搭載可。中国は土地が広く、地形が複雑で、中西部には山岳地帯や渓谷、高原が多いという特殊な状況があり、今回の試験飛行成功で、高原地域の救災・実地調査など今後のU8の活躍が期待される。