先進的な大型無人偵察機が今年6月中旬、中国西南部で確認された。地元の軍事ファンが撮影した写真がインターネット上に掲載されるや、海外のメディアの関心を集めた。この「翔竜」という名の神秘的な航空機は中国がこれまで建造した中で最も先進的な高高度長時間滞空型(HALE)の無人機で、あの有名な米製グローバルホークに類似した性能をもつ。
◇中国、米ロを参考により優れた無人機開発へ
ロシア誌は、写真を見る限り、中国の最新無人機はジェット式エンジンを搭載し、斬新な菱形結合翼を採用、つまり前翼と後翼を菱形に結合した翼のことだと伝えた。通常の機種に比べ、結合翼機は構造的に強度が強い、墜落しにくい、耐震性が高い、抵抗が少ない、航程距離が長いなどのメリットがあり、高高度長時間飛行の任務に非常に適しているという。
日本の英字誌ザ・ディプロマットを代表とする一部のメディアは、ここ数年で中国は無人機の開発において急速に世界最先端の水準に追いつこうとしていると強調。翔竜の設計と位置づけは米製グローバルホークと同じだ。翔竜の登場によって、中国の無人機開発の重点が“保有”から“大量化+多機能”に傾斜していることが明らかになった。中国の開発機関はロシア、米国、イスラエルなど技術と経験を幅広く参考にし、よりすぐれた無人機を開発しようとしているとしている。
◇偵察衛星に匹敵