■次期首相は試練山積
日本政府は12日、2011年度の経済成長率予測を1.5%から0.5%へと大幅に下方修正した。暗い経済の見通しを示すものだ。円相場の高止まりにより、輸出は大打撃をこうむっている。債務危機も迫っている。岡田氏は3日、1000兆円近い債務を背負っている日本の現状について「米債務危機に劣らない。もっと深刻かもしれない」と警告した。この他、失業率の高まり、核危機、震災復興も景気回復に暗い影を落としている。
領土紛争などで周辺国との関係も緊張へ向い、日本外交は苦境に立たされている。
新首相の誕生によって党派争いは一時和らぎ、内政、外交両面の建て直しに有利に働くかもしれない。だが連立政権であろうとなかろうと、各党派が権力獲得を目論み、自らの利益を謀るという根絶不能な日本政治の悪弊は残る。内憂外患を前に次期首相がどれほど支持を得られるか、どの程度衰勢を立てなおせるかは、全く楽観的観測を許さない。
「人民網日本語版」2011年8月16日