■腐敗蔓延をどう抑え込むか
現在、わが国の経済・社会体制は深い変革過程にある。歴史の経験は、こうした時期に往々にして腐敗が頻発すること、腐敗の増加が複数の要因によるものであることを物語っている。その要因とは第1に体制の抜け穴、第2に利益の誘惑、第3に監督力不足、第4に道徳的要因である。
このほか反腐倡廉の取り組みには依然弱い部分も存在する。例えば教育の不十分さ、制度の不備、防止力不足などだ。事件の調査においてもエンフォースメントが厳格でなく、厳罰に処分すべき事件が厳罰に処分されないことがある。
腐敗を誘発する主観的、客観的要素が非常に複雑であり、腐敗蔓延の抑え込みが長期的プロセスであることがわかる。抜本的対策と個々の取締りの併行、総合的対策、処罰と防止の併行、防止重視の方針を全面的に貫徹しなければならない。腐敗処罰・防止システムを整備し、腐敗を断固処罰すると同時に、根本的解決と制度整備をより重視し、腐敗を全面的に防止し取り締まる「天の網」を編み、腐敗を最少にまで減らさなければならない。
「人民網日本語版」2011年8月25日