双方は、現在、世界経済が不安定で、持続的発展の促進に対する新興途上国の役割が拡大している情勢の下、両国の経済・貿易協力を拡大、強化することには現実的意義があると確認した。両国指導者は、両国間の経済・貿易協力発展5カ年計画(2012―16)は農業・漁業、インフラ・公共事業、鉱業、エネルギー、情報通信技術、加工製造業、観光業、エンジニアリング・サービス、林業分野の協力の青写真を描いたものであると確認した。
双方は二国間の貿易額を一層拡大することで合意し、2016年に600億ドルに増やす目標を打ち出した。双方はまた貿易構成の最適化、相互投資の拡大、新エネルギー、再生可能エネルギー、海運、港湾などの新たな経済協力分野の模索で合意した。
中国はフィリピン政府が提案したパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)計画を支持し、適格中国企業が同計画の枠組みの下の事業の入札に参加することを奨励する用意がある。
フィリピンは経済発展、農業強化、インフラ整備に対する中国の支援に感謝を表明する。
双方は両国の海上ハイウエー連結による二国間の経済・貿易関係への新たな活力注入を模索する。これは中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の相互接続アジェンダ実施の補充、支援となるだろう。
両国指導者は両国の地方省・市の友好関係締結を歓迎し、これは両国と両国人民の相互理解・友誼増進の架け橋となると確認した。
両国指導者は2012―13年を両国の「友好交流年」とすることで合意した。双方は両国の人の行き来が100万人を超えたことに満足を表明し、2016年に2倍の200万人にする目標を打ち出した。双方は航空輸送力の拡大をはかり、目標の達成に努力する。