日本の主流メディアが相次いで発表した調査結果によると、野田首相の支持率は菅首相の20%から60%に上昇した。表面的には日本のマスコミは世論を監督する任務を担っているようで、実際には既存の体制を強化・安定し、次から次へと「新しい期待」を抱かせる役割を担っている。シンガポール紙・聯合早報が伝えた。
◇軍人家庭出身の背景重視
過去の自民党政権或いは民主党の政権交代、また菅直人氏の「草の根首相」誕生時に比べ、日本の保守世論は今回菅内閣のごたごたを引き継いだ野田佳彦氏に格別に好感を抱いているようだ。
その理由の一つは、自衛官家庭の出身であることだ。
2つ目に、「松下政経塾」出身者が首相の座に登りつめたことへの喝采と期待が込められている。
タカ派の野田氏の勝利に、日本の保守世論は歓喜した。とはいえまだ一部の保守メディアでは、「国家観」と安全保障の理念を堅持するよう野田氏に促す厳しい要求、厳しい非難の声が見られる。新首相に難題を突きつけ、その立場を理解・同情しないよりは、側面から経験不足の新首相を応援しつつ、「世論のプレッシャー」をつくり、野田氏が「本当の事を言う」のに有利な政治的ムードをつくるほうがましだ。
◇「好男子は兵隊にならない」時代の「受難者」