第66回国連総会の一般討論演説に出席するためニューヨークを訪問中の楊潔チ外相は20日、リビア問題に関する国連のハイレベル会議に出席し、リビアの移行と復興について4点を主張した。
楊外相は「リビアの歴史に新たな1ページが開かれつつある今、国連がリビア問題に関する国際会議を開き、戦後の移行と復興の大計について共に議論することには、特殊かつ重要な意義がある。中国はリビアの主権、独立、統一、領土保全、そしてリビア人民の選択を尊重し、『国民評議会』をリビアの執政当局およびリビア人民の代表として承認した。『国民評議会』が国連で代表権を行使することを祝福する。リビアの国際社会の復帰を歓迎する」と表明した。
楊外相はリビアの移行と復興について、次の4点を主張した。
(1)平等と尊重。リビアの将来に関し、リビア当局・人民の決定を支持する。国際社会はリビアの主権、独立、統一、領土保全を的確に尊重し、平等・互恵を基礎に対リビア関係を発展させるべきだ。
(2)包容と団結。リビア各方面が「国民評議会」の指導の下、包容的な政治プロセスを切り開き、和解を実現し、民族の団結と国家の統一を守り、平和で安定し、繁栄し、発展する新リビアを共に築くことを希望する。
(3)心を1つに支援。国際社会は積極的に援助の手を差し伸べ、リビアの人道危機の緩和を共に支援するべきだ。中国はすでに人道支援を行っており、近く新たな支援も行う予定だ。
(4)統合的な調整。中国はリビア移行・復興プロセスにおける国連の主導的役割を支持する。各国は安保理決議2009の精神に従って、国連の枠組みで意思疎通と調整を強化することで、より良く力を結集し、資源を統合的に配置し、効率を高め、リビア人民が1日も早く郷里を再建できるようにすべきだ。
楊外相は最後に「中国は心からリビアが1日も早く平和、安定、発展の道を歩み始めることを望み、リビア人民が1日も早く安定した、穏やかな、幸福な生活を送れるようになることを望んでいる。国際社会と共にリビアを支援していきたい」と表明した。
「人民網日本語版」2011年9月21日