資料写真:飛豹戦闘機
◇強い「飛豹」の恩恵が三軍に及ぶ
デザインが新しく、国内外の注目を浴びるJ-20が国産戦闘機の「新兵士」と言うならば、きちんとした「飛豹」は「大先輩」であるに違いない。
「飛豹」は20世紀中後期に開発・研究を始め、90年代に部隊を装備し始めた。長さ約20メートル、高さ約6メートルで、座席は直列配置で、前席にパイロット、後席に武器操縦士が座る。ロールスロイス製スペイWS-9 ターボファンエンジン 2基が取り付けられ、23 mm 機関砲 2門を搭載しているほか、空対空、対艦ミサイルも装着できる。航程が長く、威力が強く、良好な低空飛行性能を備える。また、先進的な火力制御システムを有し、地上や海上にある標的を精確に攻撃することができ、一定の空中格闘能力もある中国が自主開発した国産戦闘機だ。
「飛豹」はまず、中国海軍航空兵を装備した。中国海軍の近海巡航や制御能力を強化しただけでなく、海軍全体の抑止力も強化した。
21世紀に入ってから、「飛豹」は中国空軍を装備し始めた。中国空軍所属の「飛豹」戦闘機8機は2007年、初めて国境を越えて「平和ミッション2007」中ロ連合軍事演習に参加し、各種の飛行、ミサイル投下任務を見事にやり遂げた。2009年の国慶節の閲兵式に登場した「飛豹」は新しい姿で喝采を博した。西側諸国の目には、新型「飛豹」が中国空軍の「戦闘力倍増器」として映った。
中国海軍航空兵と中国空軍を装備したことで、「飛豹」は海上と空中での使用を兼ねた、通用性の強い主力戦闘機となった。また、地上への攻撃、火力支援などにおける優位性を考えると、「飛豹」戦闘機の恩恵は三軍に及ぶといっても過言ではない。
◇「飛豹」-空中戦闘力を転換