中国の5世代ステルス戦闘機「J20」
■おぼつかない足取りの空軍近代化
南アジア最強の空軍であるインド空軍は、様々な機種の欧州製、ロシア製先進戦闘機を配備済みで、さらに米国製軍用機の購入も始めている。客観的に言えば、外国からの武器購入は本来軍事力強化の近道のはずだ。だがインドは武器購入時にいつも様々な製品を比較しようとするため、企業は受注を勝ち取るまでに非常に長いトーナメント戦を勝ち抜かなければならない。この間に内部要因による遅延が生じた場合の効率の悪さは推して知るべしだ。シュラク氏は「インドの戦闘機購入計画は官僚主義のせいで何度も遅れている」と指摘する。
外国からの武器購入がこの調子なのだから、それを消化した後の国産能力にも不安が残る。ロシアメディアによると、インドは戦闘機Su-30MKIを国内生産し、すでに初飛行に成功している。ロシア側との合意で、インド空軍向けに同国のヒンドスタン航空機がSu-30MKI180機を生産することになっている。現在までに99機が引き渡されており、残る81機も2014潤オ15年に引き渡される計画だが、現状を見ると期日通りに完了する見込みはすでにない。また、ヒンドスタン航空機は生産技術の掌握やインフラ面でもいくつかの問題を抱えている。
インドの「条件反射式」軍備拡張については以前から「中国空軍の近代化は単なる資金投入や外国からの大規模な武器購入に頼るのではなく、独立自主の発展理念を引き継ぎ、軍需産業システムの近代化を前提に、しっかりとした国産製品を一定量製造し、そこから空軍建設全体の進展も促している。この点ですでにインドは後れをとっている」とアナリストに指摘されていた。
「人民網日本語版」2011年11月16日