南中国海の砂浜で上陸演習を行う中国海軍陸戦隊
大規模演習、徴兵制限の緩和、専門部隊の強化など、最近の人民解放軍による注目すべき動きから、新たな動向がうかがえる。「日増しに複雑化する国際・周辺環境を前に、解放軍は改革を加速している」と専門家は指摘する。香港紙・明報が伝えた。
広州軍区は先日、広東省、広西チワン族自治区など5省(自治区)で同時に軍事演習を行った。航空部隊による突撃、砂浜上陸、陸上攻撃などの戦闘行動を含み、近年まれに見る規模と範囲だった。
また、砲兵指揮学院と砲兵学院南京分院を合併し、副軍級の南京砲兵学院を設立した。軍ブレーンによると、砲兵部隊は歴史ある部隊だが依然重要な役割を担い、大変重視されている。
顔や首筋の入れ墨は2センチを超えず、ピアスの穴も目立たなければ問題なしとするなど、大卒生の入隊優遇策や新兵入隊条件の緩和は、資質と実務面の開放を同様に重んじる軍の方針を現われだ。
軍人の福利・待遇の向上と同時に、内部管理強化措置も打ち出している。現在空軍は各地に42カ所の監視ポイントを設置し、偽造軍用ナンバープレートの取締りに取り組んでいる。
こうした様々な動きは、解放軍が強い現実的緊迫感を抱き、かつ静かに改革を加速していることを示している。
中国のミサイル護衛艦
「人民網日本語版」2011年11月16日