だがテンプル大学日本校のジェフ・キングストン氏(アジア研究主任)は、野田首相がリーダーとしてのテストに失格したとの指摘は的外れだと指摘する。「野田首相は勇敢な立場を取った。全ての反対に耳を傾けた後、それを軽視するという興味深いやり方だ。合意が不可能なことを知っていたからだ。困難な状況の下で、難しい選択をする。これがリーダーシップだ。野田首相に配られたのは内部の溝のために分裂した政党という弱いカードだった。この党は2010年の参院選敗北後、国会のコントロールを失った。だが野田首相はかなりよく戦っている」。
野田首相は穏やかで謙虚で、自らをドジョウにたとえる市民的イメージの下で、自らが頭脳明晰かつ粘り強い政治家であることもはっきりと示した。
シンボリックな100日目より前に、野田首相はすでに十分成果を上げており、より遠慮ない物言いを好んだ民主党の前任者たちに負けていない。旧式の駆け引きの助けを借りて、1550億ドルの復興予算も成立させた。
今月開催された2つのアジア首脳会議で野田首相の整えた注意深い手はずは、日本の外交の重点が3月11日の東日本大震災への対応から、すでに元の軌道へ戻ったことをはっきりと示している。
「人民網日本語版」2011年11月28日