写真は「新華網」より
日本の共同通信社によると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は12日午前10時21分、日本政府の情報収集衛星「レーダー3号機」を搭載したH2Aロケットを、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。
NHKによると、今回打ち上げられたレーダー3号機は、安全保障に関する情報などを集める日本政府の情報収集衛星で、事実上の「偵察衛星」。夜間や悪天候でも電波を使って地上の様子を撮影でき、地上にある1メートルの大きさの物を識別できる。日本政府はさらに、来年、次の情報収集衛星「レーダー4号機」の打ち上げを行い、地上のあらゆる地点の情報を収集できるネットワーク態勢を整える計画という。
朝日新聞によると、レーダー3号機が所定の軌道に投入されれば、軌道投入された情報収集衛星は7基目となる。開発・製造と打ち上げの費用は計約500億円。
産経新聞によると、情報収集衛星は朝鮮の軍事施設の「監視」が目的で、03年以降、日本は「光学1号機」「光学2号機」「光学3号機」および「レーダー1号機」など6基の偵察衛星を打ち上げた。それに「レーダー3号機」と来年打ち上げ予定の「レーダー4号機」が加われば、日本は独立した偵察衛星体制が構築され、8基の偵察衛星が最終的に朝鮮と中国をいつでも監視することになる。
日本はかつて、日本の宇宙航空技術の非軍事化を、国際社会に繰り返し保証してきたが、すでにその約束に背いている。日本には、偵察衛星システムの発展について税金のムダ遣いだと批判する声があったが、日本政府は、あらゆる地点の情報を収集できる高密度な偵察衛星力を備える必要があるとしてきた。アジア各国も日本の偵察衛星システムの大規模な発展に強く批判しており、日本の行動は東アジアの安定に不利な影響をもたらすとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月13日