国際会議の春節回避を国際慣行にしよう

国際会議の春節回避を国際慣行にしよう。

タグ: ダボス会議 春節 中国 欠席

発信時間: 2012-01-31 14:11:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2012年冬季ダボス会議が1月29日に閉幕した。「大いなる変革と新たなモデルの構築」をテーマとする今回の会議で、中国は議題の中心になった。ところが、主催側を困惑させたのは、会期が中国の春節と重なるため、中国の指導者が姿を現さなかったことだ。外国メディアが伝えたところによると、ダボス会議の主催者は、世界経済フォーラムという名に背かないようにするため、来年の会議は中国の春節期間を避けることを決めたという。世界2位の経済国が欠席すれば、ダボス会議はどうしても劣って見えるからだろう。

ダボス会議の主催側のこうした対応は、世界における中国の地位をはっきり示すと同時に、中国文化の世界的な影響力も表している。グローバル化の世界、かつて西側の先進国が主導した世界で、クリスマスの頃に国際的なフォーラムや会議が催されることはめったにない。現在、中国などの新興国の台頭や、西側諸国を襲う経済危機などにより、国際社会で中国への期待が高まり、中国文化はますます尊重されるようになっている。

中国の春節文化を尊重するダボス会議の対策は、積極的かつ実務的なもので、中国経済の急成長や国力の強化に伴い中国を尊重する時代が到来したことを示すシグナルである。ここから、重要な国際会議を中国の伝統的な祭日を避けて行うことは、もはや漠然としたスローガンや目標でなく、目の前にある現実であることがわかる。

世界的なサミットに中国が欠席すれば、「世界的」とはいえない。こうした国際社会の心理に沿って、中国は国際的な場で考えや意見を堂々と述べるべきである。特に、多くの国際会議で資本主義の発展モデルに対する疑問や批判がある中、中国はより積極的に自国の発展モデルや成長の経験を紹介しなければならない。

私たちがさらにやるべきことは、重要な国際フォーラムを自ら主催することだ。たとえば、首脳が考えを述べるボアオフォーラムなど、中国主催のフォーラムを世界クラスにグレードアップしてはどうだろうか。また、中国の指導者の声に世界中が注目しているため、西側主催のフォーラムやメディアを通してだけでなく、インタビュー、取材、情報リリースなどの形で中国メディアを通じてPRし、中国メディアと中国世論の世界における影響力を向上させるべきだ。

さらに、中国はこれまで、国際的な場で西側の慣行に従うことが多かったが、今はその逆である。もちろん、中国の市場や資本を重視するためで、目的があることも否定できないが、中国は自分の意見を述べ、文化実績をPRする際にさらに自信を持つべきで、傲慢にも卑屈にもなってはいけない。中国が自分のことをうまくやり遂げることは、世界から尊重される最良の道である。そうしてはじめて、国際会議の春節回避は国際慣行となり、単なるスローガンではなくなる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月14日

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