資料写真:韓国にある米軍基地
米日の在沖縄米軍移設計画が取り沙汰されている中、一部を韓国に移転するとの情報が伝わった。7日おそく韓国政府は米国と関連議題について協議したことを否定、日本メディアは、米国の新軍事戦略はアジアの盟友を安心させるどころか、むしろ地域情勢をより混乱させると報じた。
韓国の朝鮮日報7日の報道によると、米国は1万8000人の在沖縄海兵隊のうち8000人をグアムに移転させる計画だったが、新計画では、グアムに移転させる人数を4700人前後に抑え、残りの3300人は暫定的にその他の海外基地にローテンションで駐留させる決定をした。日本政府の関係筋によれば、米政府は3300人のうち1500人を山口県の岩国基地に移転させると同時に、在韓米軍基地への移転も考慮している。韓国内には海軍地上部隊の大規模施設がないため、陸・空軍基地を使用する可能性があるという。
朝鮮日報はソウル外交筋の話として、米国は早急に一部海兵隊員を韓国に移転させるとしている、と伝えた。このところ、海兵隊が韓国にローテンション駐留する可能性が高まっている。朝鮮最高指導者の金正日総書記が死亡した、3000人のローテンション駐留が確実となった、米国が5000億ドルの軍事費を削減するなどがその理由だ。韓国高官は「海兵隊がローテンション駐留すれば、朝鮮問題をめぐりより多くの選択肢が出てくる」と話す。