シリアを訪問中の中国政府特使、翟雋外交副部長(外務次官)はシリアのアサド大統領や、シリア反体制派の担当者と会見し、シリアの現在の情勢について意見を深く交わした。
翟雋副部長は、「中国は、シリア政府と各政治流派があらゆる暴力活動を直ちに停止させ、前提条件なしの包括的な政治対話をスタートさせ、全面的な政治改革案とメカニズムを協議することを強く勧める。また、シリア危機を解決するためのアラブ連盟の政治的な調停と努力を支持し、アラブ連盟が定めた関連政治解決案に基づいて、交流と協商を強化して、シリア危機の妥当な解決に注力する」とした。
また、翟副部長は、「中国はシリア問題について客観的で公正な立場を堅持し、責任ある態度を持っている。シリア政府と各政治流派、アラブ諸国、アラブ連盟との繋がりを保ち、国際社会と共に、シリア問題の善処のために積極的で建設的な役割を果たしたい」と強調した。
シリアの指導者と官僚らは、シリア問題に対して中国が正しい立場をとっていることを賞賛するとともに、中国のシリア情勢を緩和するための努力に感謝した。また、中国が派遣した特使の適切な提案を非常に重視し、国内の暴力事件を停止させ、全面的な改革と対話を推進し、シリア内部の混乱をを解決して、外国からの不当な干渉を防ぐとしている。
また、反体制派の関係者がシリア問題解決への主張を表明し、「暴力と外国からのの干渉に反対し、中国のシリア問題解決への重要な役割を重視しながら中国との密な連絡を保ちたい」とした。
「中国国際放送局 日本語部」2012年2月19日