米戦略的重心の東へのシフトと中国の安全保障

米戦略的重心の東へのシフトと中国の安全保障。

タグ: 米国,中国,軍事

発信時間: 2012-03-20 10:16:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国は戦略的重心の東へのシフトを大仰に宣言している。オバマ大統領は1月の軍事戦略報告で明確に中国を主要な敵の1つとして位置づけた。米国の戦略的重心の東へのシフトは中国をねらった、全面的なものだ。軍事方面だけでなく、イデオロギー、経済、政治、社会、文化の各方面に及ぶ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

中国国家安全フォーラム主催の「米国の戦略的重心の東へのシフトと中国の安全保障」シンポジウムが先日開催された。このシフトをどう見るべきか。出席した専門家らの発言を紹介する。

徐長銀(新華社世界問題研究センター研究員):米国は依然として中国を政治およびイデオロギー上の主要な敵と見なしている。米国の戦略的重心の東へのシフトが中国をねらったものであることに疑いの余地はない。オバマ大統領は昨年10月に戦略的重心の東へのシフトを大仰に宣言。今年1月5日に国防総省で最新の軍事戦略報告を発表した際には、中国をイランと共に主要な敵として明確に位置づけた。

万成才(新華社世界問題研究センター研究員):これは米国にとって第2次世界大戦後、特にソ連崩壊後最大の戦略調整だ。米国は組織上、思想上、措置上、すでに全方位的に中国の発展を抑え込もうとしている。

黄星(軍事科学院科研指導部元部長):こちらが相手を敵とすれば敵だし、友人とすれば友人だとの声がある。敵は主観的意識ではなく、客観的要素によって決まるものだ。米国の戦略的重心のシフトは事実上、西側の色彩が濃厚な米国主導の国際システムの重大な調整であり、軍事面のみならず、イデオロギー、経済成長、安全保障の各方面が含まれる。したがってわれわれは米国の圧力だけでなく、事実上システムの圧力にも直面しているのだ。今後数十年間、少なくとも半世紀の間われわれの直面する大きな面倒は、軍事面にとどまらず、イデオロギー、経済発展、安全保障面にも及び、内政と外交に直接影響する。これによって、われわれの戦略的駆け引きは複雑性と困難さを増すことになる。

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