「米国の戦略的重心の東へのシフトと中国の安全保障」シンポジウムの会場
趙昌会(中国進出口銀行チーフ・リスクアナリスト):米国は戦略的重心をアジア太平洋地域に置いた。今後の国際安全保障と経済成長の重点も、世界の繁栄と平和の前提もアジア太平洋地域にあるからだ。米国は良からぬ心を抱き、殺気を帯びてやって来るのだ。
兪遂(中共中央対外連絡部諮問専門家グループ):米国は中国に面倒をもたらしていないと言うのは、事実と異なる。経済的封じ込め、政治的転覆、人権・民主問題を懸命にあげつらう、文化的浸透、外交的孤立、台湾問題等はいずれも事実だ。米国がアジア太平洋戦略を強化する理由は、第1に米国自身が苦境に陥っており、自国の利益の観点から戦略をある程度縮小する必要があること。第2に、台頭する中国をにらんだもの。第3に、朝鮮半島の核やロシアの台頭など他の要素への備えでもある。
「人民網日本語版」2012年3月20日