第4回BRICS首脳会議が28、29両日にインドの首都ニューデリーで開催される。世界は新興市場国の代表格であるこのグループに再び注目し、BRICSが共通認識を固め、協力を深化し、世界経済の成長に自信と原動力を与えることを期待している。
今回の会議では中国、ブラジル、ロシア、インド、南アフリカの首脳が「世界の安定・安全・繁栄に尽力するBRICSパートナーシップ」をテーマに、世界経済ガバナンス、持続可能な発展、BRICS協力などの重要な問題について踏み込んで話し合う。具体的な協力合意の締結にいたる見通しだ。
■評価に値する中国の役割
中国の張炎駐印度大使は27日「中国は積極的に協力に参加し、BRICS協力体制の発展にしかるべき貢献を果たしてきた。2011年に中国とBRICSの貿易総額は2870億ドルに達した。BRICS各構成国にとって中国はすでに最大の貿易相手国となっており、二国間投資も急成長の勢いを呈している。BRICSは大きな市場を持ち、経済的補完性が強い。引き続き他の構成国との互恵協力を強化し、自然、人材、市場資源における各国の強みを経済的強みに変え、BRICSの共同発展・繁栄を実現したい」と表明した。
多くの学者やジャーナリストは、BRICS内の平等、互恵、ウィンウィンの協力は自らの発展だけでなく世界の経済にも貢献しており、BRICSの共通利益に合致していると考えている。中でも、中国の発揮している積極的、建設的役割は評価に値する。
インド中国問題研究所のモハンティ所長は「世界金融危機の発生以降、中国は世界経済の回復を促す多数の重要な措置を力強く提唱してきた。さらに最近は回復を先導すべく内需を刺激している」と指摘した。
米ロサンゼルス・タイムズ紙で南アジアを担当するマーク・マグニア氏は「中国はBRICS最大の経済規模を持ち、総合国力も急速に高めている。中国が台頭し、数多くの途上国の間で先頭を切っていることは誰の目にも明らかだ」と指摘した。
ロシア・イタルタス通信でインドを担当するアレクサンドル・アンティピン氏は「BRICSにおいて中国とロシアは非常に重要な国だ。両国間の良好な協力はBRICS協力体制の発展の土台となっている。BRICSは現在国際経済秩序の変革を積極的に主張しているが、これは建設的なものだ。依然検討・模索段階にあるものの、BRICSが自らの発展と努力の方向を明確に表明すること自体に進歩的な意義がある」と指摘した。