中国とロシアは22日、黄海で6日間にわたる合同軍事演習を開始した。米国とフィリピンも21~27日の日程で合同軍事演習を始めた。この2つの軍事演習と同時に23日から米国とベトナムの海軍も南中国海で合同軍事訓練を開始した。「日本新華僑報」が伝えた。
「今回悪合同訓練は非戦闘的な訓練であり、米越両国も友好活動と位置づけているが、南中国海で権益を拡大する中国のけん制が狙いなのは明らか」
近年、米国と韓国は毎年春に黄海で軍事演習を行っている。米国はフィリピンとも定期的に南中国海で合同軍事演習を実施。米国はアジア太平洋を「最優先」の戦略的地位として位置づけており、演習はいずれも中ロ両国を念頭に置いたものといえる。
日本の東京新聞は、22日から中ロ両海軍の軍艦25隻が黄海で過去最大規模となる合同軍事演習を開始する。表面上は、相互協力の重要性を宣伝するものだが、実際には海洋権益と軍事戦略上、日米韓をけん制する狙いがあると伝えた。
中国は日本と釣魚島(日本名・尖閣諸島)をめぐり争い、韓国と黄海の排他的経済水域(EEZ)で対立している。米国の南中国海をめぐる争いへの関与について中国側は不満を抱いている。そのため今回の中ロ合同軍事演習は日韓米への反発とみることができる。
実際、今後の発展からすれば、中ロ両国は自らの海洋権益を積極的に確保し、自らの海洋戦略を模索する必要がある。両国が米国と戦略的利益で完全に一致することはまずないからだ。大国的角度からしても、地政的角度からしても、相互利益の角度からしても、中ロ両国はまったく新しい協力が必要となる。中ロは合同軍事演習を05年に決めていた。米国の「アジア回帰」は中国だけでなく、ロシアにも脅威となっている。(文=蒋豊編集長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月24日