ロシアの国境警備巡視艇が同国の排他的経済水域(EEZ)内で中国漁船を拿捕した件について、外務省の洪磊報道官が21日の定例記者会見で質問に答えた。
--ロシアの国境警備巡視艇が先日、同国のEEZ内で越境して操業していた中国漁船に発砲したうえ、追跡の過程で中国側漁船と衝突し、中国側船員1人が行方不明となった。ロシア当局は、ロシアの海域で中国漁船を追跡する際の発砲は合法的行為としたうえ、不法操業の件で中国漁船船長を刑事起訴したことを明らかにした。
ロシアの国境警備当局が同国のEEZ内で操業していた中国漁船を拿捕し、中国側船員1人が行方不明になった。中国側はロシア側巡視艇の取締りが不適切だったことについて、すでにロシア側に申し入れを行った。今後、中国側は引き続きロシア側と緊密な意思疎通を保ち、この件の速やかで適切な処理に努める。今回の事件は突発的な個別の事件だ。双方は中露友好の精神に基づき解決できるものと信じている。両国民がこの事件を客観的、冷静に受け止めることを希望する。中国側は現在、同様の事件の再発を防ぎ、両国の友好関係の大局に影響が生じないようにするため、ロシア側と緊急警告・協力体制の構築について協議することを検討している。
「人民網日本語版」2012年7月23日