■四面楚歌に陥る日本
--各国共にこの件を棚上げにし、中立を維持する意向
最近日本の駐中国大使の車から日本国旗が抜き取られた事件によって、中日摩擦のエスカレートに対する国際メディアの関心はさらに高まった。
これについて唐氏は「これは理性的な愛国行為ではない。こうした行為は広大な中国民衆の願望や考えを代表するものではない。中国民衆の圧倒的多数は理性的で、中日関係の健全で友好的な発展を望んでいる。現在、関係当局が状況を調査、確認中だ」と指摘した。
だが専門家は、中日関係の悪化や、釣魚島事件における中国民衆の日本への強烈な不満を反映したものと指摘する。
実は最近日本は中国との関係が悪化しているだけでなく、隣国のロシア、韓国との関係も領土紛争が原因で摩擦が続いている。日本の東アジア外交は四面楚歌の状態にあるといえよう。
こうした関係を改善するため、日本の野田佳彦首相は中国の胡錦濤国家主席に親書を送り、双方に冷静になるよう呼びかけた。
「実は各国共にこの件を棚上げにし、中立を保ちたいと考えている」と崔氏は強調する。中国周辺6カ国への軍事援助という最近の日本の動きについて、メディアは中国をねらったものと考えているが、崔氏は「日本の虚勢に過ぎない。日本は米国の支配を受けている。中国は一目見て分かっており、『ニワトリについて踊る』つもりは当然ない」と指摘する。
「人民網日本語版」2012年8月31日