しかし、艦載機の離着艦成功は、中国の空母技術の開発の終わりを意味するものではない。空母が戦闘力を形成するまでは少なくとも3ステップを踏む必要があり、艦載機との協調は第1ステップにすぎない。第2ステップは空母戦闘群の結成及び編隊全体の協調であり、難度はそれ以上になる。第3ステップは空母と指揮部門の協調で、これは軍全体さらには全国との協調を必要とする。これらを成し遂げてようやく、中国の空母は本当の意味で機能し、複雑な国際環境において任務を楽に遂行できる。
空母を持つ中国と持たない中国では、外部に与えるイメージは異なる。しかし、空母が国の取り組みの中心になる可能性は低い。また空母だけでなく、全ての戦略兵器も同様である。空母は非常に高価で、費用対効果の試練を克服する必要があり、さらに国際競争と安全保障面の状況の変化からも影響を受ける。
中国にある不安感は、防衛力が遅れていること、世界2位になった後も発展し続けるという戦略的な苦境によるものである。世界の「既得権益集団」から中国台頭に無言の圧力がかけられており、軍事力だけで「大安全」の改善を図ることはできない。