中国は軍事力の継続的な発展を断固として進める必要があり、中国がバランスの取れた発展を図るにはそれ以外の方法はない。価値観と政治体制が西側と異なる中国の安全保障は自身の実力に根を下ろす必要があり、他の幻想を抱いてはいけない。
ところが、実力が大きいほど「和」に努めなければならず、衝突を招く努力をしてはいけない。中国は空母の作戦能力を高めると同時に、空母を通した外交の「特殊技術」の研究にも力を入れる必要がある。全体的に見て、解放軍は中国外交の活力になっていかなければならない。
中国の安全は「大安全」である必要があり、軍事の安全はその一部にすぎない。中華民族の安全、海外投資の安全、中国のソフトパワーの外部への浸透、外部が中国の国家利益獲得に更に協力的になることなどは中国が望むことである。
中国の利益が多いほど、国防にかかる額は多くなる。中国の空母や新型戦闘機などが増えれば、外部の防備も強まり、潜在的対立のコストは上昇する。これらをうまくコントロールし、中国の各段階の発展が最終的に大規模な実力対抗にならないようにしなければならないが、それには中国の知恵と志、さらに世界からの賛同と働きかけが必要である。世界での力関係を大きく変えている中国は自身の平和的発展を進めるだけでなく、「平和的変化」を促す必要もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年11月26日