インターネット技術やグローバル化も中国の変化を力強く後押ししている。特に今年の中国はこの変化の中での舵取りを行ってきた。これらの変化が中国の戦略方向を決定し、我々はその流れに身を任せるしかないのか、それとも、この変化を追い風として時代の先導者となり、方向性や道の選択権を確保できるか、これは今後の中国国家と人民にとって、その運命を左右する大きなポイントとなってくる。
2012年、中国は世界における不動の地位を確立した。国際問題でも更に自信を持つようになったが、傲慢になったという者はいない。中日間や南海問題においても、我々は中国の権益を主張しつつ、アジア太平洋の平和という大局を維持し、双方のバランスをうまく保っている。
2012年、中国は世界の勝ち組となった。中国の経済情勢は、世界の主な経済体の中で最良の状態を維持している。社会思想の共同認識度も回復を見せ、国家改革事業も順調に進んでいる。これらは全て中国の国際競争力を強め、社会的安定もまた、資源貯蔵と裾野拡大という新たな流れを呈している。
2012年は、もちろん警鐘も鳴り響いた。中国の公的権力には本当に有効な監督体制が不可欠である。これまでのような党内監督では効果が上がらないため、今後は社会の介入が大きな流れとなるだろう。社会の権力に対する監督を開放・奨励し、民主政治を拡大しつつ、国家の意思決定力は維持しなければならない。国民の政治への参加によってもたらされる建設的成果は、それによって生じる新たな問題を遥かに上回るだろう。これは中国にとって大きな難題だが、将来、中国の改革を語る上で精彩を放つものとなる事を切に願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月30日