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中国海監の飛行機が釣魚島(日本名・尖閣諸島)上空に侵入し、巡航した。そうした中、日本では「タカ派」の代表ともいえる安倍晋三氏が首相に就任。元豪州国防省高官で豪州国立大学教授のヒュー・ホワイト氏は、「こうした衝突は2013年に中国に対する米日共同作戦に発展する可能性がある」とし、「その戦争の本質は米国の太平洋における利益が中国に脅かされたため」と指摘する。
米ビジネス・インサイダーは26日、ホワイト氏が豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドに投稿した文章を引用し、「衝突はどの一方にとっても不利であるにもかかわらず、歴史上戦争に至った状況を世界中が今まさに目撃しようとしている」と伝えた。ホワイト氏はさらに次のように主張する。
本質的にはまったく価値がないもののために、関係国の難局がエスカレートしていく。それが常に戦争を引き起こす情況だ。来年、釣魚島をめぐって米日と中国の戦争が起きても驚く必要はない。その戦争が短期間で終結するとも思わないほうがいい。
世界で最も裕福な3カ国(うち2カ国は核兵器を保有)は少しの論争で戦争に向かい、一見滑稽で不思議だが、人々は開戦の原因すらはっきりわからない。
衝突が起きるのは実際は米国の太平洋における利益が中国に脅かされたためで、オバマ大統領が提唱するアジア太平洋へのシフト戦略も、拡大する中国の国力に対抗するためだ。
中国が釣魚島の主権を主張するのは西側の態度を探るためでもある。こうした真っ向からの対立は必ず一方が戦いの火ぶたを切ることになる。
衝突がある程度までエスカレートすれば、(関係国は)戦火を交える。この戦争はらせん式にエスカレートし、誰もそれを止められない。しかも誰もその戦争に勝利できない。その戦争は戦争に巻き込まれた国だけでなく、他の国にも災害的な影響をもたらす。誰もそれを望まないが、危機は自動的にストップしない――。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月30日