◇2度目の首相就任 安倍氏の態度に変化
安倍晋三氏は2006年、訪中3日前の10月5日に国会で「日本経済は日中関係・日韓関係から離れることはできない。私は今後、日中・日韓関係を、信頼関係に変化させるよう努力する」と述べ、隣国との外交の立場を表明した。
安倍氏は「自民党で最も右寄り」とされているが、同年9月に首相就任すると、小泉元首相の靖国神社参拝により極度に冷え込んだ日中関係の改善に取り組んだ。安倍氏は長年に渡る外交の慣例を破り、初の外遊先として中国を選択した。2日間の訪中により、中日関係が回復に向かった。
安倍氏は6年後に再び、中日関係が最悪の状態に陥っている際に首相に就任した。しかしこの「自民党のタカ派」は、態度を急変させた。
アナリストは、「前回の初就任時の態度は関係回復・融合外交であったが、今回はこれが包囲・抑制外交に変わった」と指摘した。