日本が防空識別圏をこれほど広く定め、隣国の排他的経済水域に深入りしていることは、紛れもなく極めて不適切なことだ。中ロなどの隣国はこれまで、日本の防空識別圏を認めたことはない。ところが日本は航空自衛隊・海上自衛隊を利用し、広範囲の立体巡視空間を形成し、いわゆる「実効支配」を行なっている。その過程において、隣国との間に多くの摩擦が生じた。2012年を例とすると、日本は中国機を対象に約150回のスクランブルを行なっており、ロシアに対するスクランブルは250回を超えた。
中国は防空識別圏を設定していないが、中国機は係争の存在しない海域の上空を飛行している際に、敵対的な近距離追跡・監視を受けている。これは絶対に受け入れられないことだ。(李大光:中国人民解放軍国防大学教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月10日