釣魚島(日本名:尖閣諸島)情勢の緊張が高まり、中日の軍事摩擦が発生する可能性が高まっている。両国が釣魚島を巡り交戦する可能性は、数年前であれば想像できないことであったが、双方は現在そのような「最悪の準備」をしているようだ。釣魚島を巡る衝突には、どのような深い含意があるのだろうか。「環球日報」が伝えた。
釣魚島の危機は、日本が先にエスカレートさせた。昨年の釣魚島の「国有化」は、パンドラの箱を開いたようなものだ。中国側はその後強い反発を見せ、巡視船を釣魚島海域に派遣し定例の巡視を行い、釣魚島から12海里以内に入り続けている。中国海監の航空機も釣魚島に向かった。これらのすべては、日本が自称する釣魚島に対する「実効支配」を打破した。
日本の釣魚島に対する「国有化」は、釣魚島の「現状」を一方的に変えた。中国の反撃は、釣魚島の「制海・制空の現状」を変えた。日本は一枚の紙と名義を変えたが、中国の反撃による変化はより実質的だった。
現在の状況は最も複雑だ。「悪事を働きもたらされた災い」を受け入れるかについて、日本は曖昧な態度を示している。日本は中国との関係緩和を希望しながら、一方では釣魚島の海・空の実力を強化し、中国側からの圧力に対抗し、すでに破綻をきたしている「実効支配」を維持しようとしている。
中国側は選択に直面している。中国は釣魚島の主権維持で重大な成果を得たが、これは依然として不安定であり、これを維持するのも容易ではない。中国は日本の対抗を受けながらも前進を続け実質的な成果を得るべきか、それとも「守勢の代わりに攻勢に出る」ことで既存の成果を守るべきか。それとも一時的にペースを落とし、一定の余地を残しておき、中日の開戦を避けるべきか。