中国社会科学院で南アジア問題を専門とする孫士海氏は13日「李克強総理は初の外遊でインドとパキスタンをほぼ同時に訪問する。これは南アジア外交において印パ両国との関係を同時に発展させるとの政府の政策を継承するものだ。中印は共にBRICSの構成国であり、国境問題やチベット問題で溝はあるものの、全体的関係は安定しており、対立はない。李総理の今回の訪印では国境問題が取り上げられるだろうが、より重要なのは2005年に構築した平和・繁栄志向の戦略的パートナーシップを引き続き発展させることだ」と指摘した。
中国現代国際関係研究院の馮仲平教授は「李克強総理のドイツ訪問は中独両国の二国間関係の発展にプラスであるのみならず、中国・EU関係の発展にも大きなメリットがある。オランド仏大統領の先日の訪中と併せ、中国とEUが共に相互関係を非常に重視していることがわかる」と指摘。「スイスはEUに加盟していないが、現在中国と自由貿易協定(FTA)問題について踏み込んだ交渉を行なっている。したがって今回の李総理のスイス訪問は、将来の両国間のFTA締結に積極的な役割を果たすだろう」と述べた。
「人民網日本語版」2013年5月14日