米空軍はロッキード・マーティン製のF-35戦闘機による作戦能力形成の時期を、当初の計画より1年早い、2016年中期に設定した。消息筋は、「米空軍が現在使用しているF-35のソフトウェアは、F-35の最終バージョンより劣っている。これはF-35が当初搭載した設備・武器の数量が減少したことを意味する」と語った。英ロイター通信が5月21日に伝えた。
米空軍のこの動きは、新型戦闘機の早期使用に向けた意欲を示している。しかし米空軍の報道官は、「米空軍は最終的な決定には至っていない」とし、それ以外はノーコメントとした。米国防総省F-35プロジェクト事務室の報道官も、コメントを控えた。
これまで米空軍は、F-35に搭載されるソフトウェアを、戦闘機に全面的な作戦能力を発揮させられる「3F」(最終バージョン)としていた。しかし米国防総省が発表した報告書は、「中国が昨年より2機種の新型第5世代戦闘機の開発に着手すると、米空軍の態度には180度の転換が生じた」と指摘した。
米空軍・海兵隊・海軍は6月1日に米国議会に日程表を提出し、軍隊がいつ「初期作戦能力」を持つかを表明しなければならない(必要な時期に参戦するため、米国が十分な戦闘機を保有する時間)。米空軍の上述した決定は、ここから来ているものだ。
米空軍の上述した計画に詳しい消息筋は、「これは議会と国際提携パートナーが、同プロジェクト(F-35プロジェクト)に自信を持っているというシグナルだ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月22日