軍事専門家:中露接近は米国の「アジア太平洋リバランス」の均衡をはかるため

軍事専門家:中露接近は米国の「アジア太平洋リバランス」の均衡をはかるため。

タグ: 中ロ 演習 アジア太平洋リバランス

発信時間: 2013-07-11 16:36:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中ロ合同演習で中国側の艦艇が射撃する様子

 

中露海軍は10日、ピョートル大帝湾で実弾射撃と海上閲兵を成功させ、合同演習「海上連合2013」を円満に終えた。両国の関係当局は控えめな姿勢をとり続けたが、今回の演習の重要性を甘く見てはいけない。中国の軍事専門家は10日、「環球時報」の取材に応じ、見どころと成果を紹介し、「戦術の立体化などの収穫があっただけでなく、地域の大勢に深い影響を与えた」とした。演習の目的について、軍事専門家の邢広梅氏は、「島嶼紛争への対応という見方は薄く、地域情勢が複雑化している今、中ロという両大国が歩み寄ったことは、客観的な視点から米国の『アジア太平洋リバランス』戦略の均衡をはかるためと言える」との見解を示した。

目的は安全保障のバランスを失ったアジア太平洋の均衡をはかること

今回の演習の目的が島嶼紛争への対応であるという見方は薄い。邢広梅氏によると、大国の中国とロシアがアジア太平洋地域の特殊な安全保障環境において、違いを尊重しながら共同点を探り、踏み込んだ軍事演習を行うことは、両国だけでなく、地域と世界の安全保障にとってもよいことである。客観的な視点で言えば、米国のアジア太平洋リバランス戦略の均衡をはかる役割を果たし、地域情勢の改善、抑制を促すことができる。今回の合同演習は、中露が「平和と発展」の時代に「新しい形の大国関係」を構築するための試みでもある。このような安全保障の形は同盟国と多国の安全保障メカニズムの間に存在し、伝統的な軍事同盟の安全保障メカニズムを放棄すると同時に、アジア太平洋地域の多国間安全保障枠組み下における協力が非伝統的な安全保障分野に限られているという欠点も克服した。

ロシアの軍事誌「ナショナル・ディフェンス」のクロートチンカ編集長は、「演習は中露の軍事分野での接近を示している。このような接近はアジア太平洋地域を安定させる要素の一つであり、そのうえ、第三国にいかなる政治的圧力もかけていない点に注目すべきである」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月11日

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