米国を訪問中の中国国防部の常万全部長が19日、「だれも中国が核心的利益を手放すと夢想したり、中国の領土主権や海洋権益を守る決意と意志を過小評価してはいけない」と発言したことが世界のメディアから注目されている。中国と領土紛争が存在する日本では、「中国の強硬さを示す」と解釈された。
同日のヘーゲル米国防長官との初会談で、常万全部長は、米国のアジアリバランス戦略について、「米軍がアジア太平洋地域での軍事演習を頻繁化させ、強化していることは、アジア太平洋地域の情勢をさらに複雑にする。米国がアジアリバランス戦略を中国に向けて行わず、中国を弱めようとしないことを望む」と、「間接的」に警告した。
台頭する新興大国と唯一の昔からの超大国である中国と米国の軍事関係は、両国関係の縮図のようなものであり、矛盾と邪推が常に存在している。しかし、両国でこの2つを抑制し、減らしたいという望みも強まっている。相互信頼の確立を目的とした今回の会談で、両国の防衛相は新しい形の軍事関係の構築について話し合い、多くの共通認識に達した。
両国の軍の高官による相手国訪問が頻繁になっていることや、双方が参加する合同演習から、多くの米国メディアは、中米の軍事関係に改善の動きがあると判断している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月21日