外交部(外務省)の27日のプレス・ブリーフィングで、李保東外交副部長(外務次官)、程国平外交副部長(外務次官)、朱光耀財政副部長(財政次官)、易綱中国人民銀行副総裁が、習近平国家主席のトルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス訪問、第8回G20サミット出席、第13回上海協力機構首脳会議出席について説明し、国内外の記者の質問に答えた。
■G20サミット出席について(李副部長)
世界経済は成長の原動力が足りず、世界金融危機が浮き彫りにした深いレベルの矛盾、構造的問題はいまだに取り除かれていない。各国はG20構成国が引き続き協力パートナーシップを構築し、マクロ経済政策の協調を強化し、世界経済の回復を共同で促進することを期待している。今回のサミットのテーマは成長と雇用であり、経済成長と金融の安定、雇用と投資、発展、貿易などの議題を話し合う。習主席はサミット出席のほか、BRICS非公式首脳会議への出席、関係国の首脳や国際組織上層部との会談も予定している。
中国はサンクトペテルブルクサミットに以下のことを期待する。第1に、G20の協力パートナーシップ精神を体現し、各国が責任あるマクロ経済政策を講じ、マクロ経済政策の協調と協力を強化すること。各国の政策を相互対抗ではなく相互支持、相互排斥ではなく相互補完にすべく努力すること。第2に、国際金融システムを改革し、国際通貨基金(IMF)のクオータ改革に関する決定をできるだけ早く実行に移し、国際金融機関における新興国と途上国の議席を増やし、発言権を強化すること。第3に、自由で開かれた、公平で公正な国際貿易環境を築き、ドーハ・ラウンドの前向きな成果を後押しし、「早期収穫」を実現し、各種の地域自由貿易協定が開放性、包容性、透明性を維持し、世界貿易機関(WTO)の規則に違反せず、排他的な新基準を設けないようにすること。第4に、グローバルな発展の問題の解決を推し進め、発展問題を重視し、途上国の発展支援に尽力し、途上国の発展パートナーであり続けるとのポジティブなメッセージを引き続き発すること。第5に、G20の制度整備を強化し、構成国間の共通認識を凝集し、各構成国の理にかなった懸念を尊重し、G20が世界の経済成長と世界経済ガバナンスに引き続き貢献を果たすようにすること。
中国は世界金融危機対策、世界の経済回復の促進、世界経済ガバナンスの強化に関するG20の協力に一貫して積極的に参与し、建設的役割を発揮した。現在、中国経済のファンダメンタルズは良好だ。13億の人口を擁する大国が急速で安定した経済成長を長年維持していること自体が、世界経済に対する重大な貢献だ。中国側は引き続き責任ある経済政策を講じ、世界の経済にさらに多くのプラスの影響をもたらす。G20を含む国際社会と共に協力を強化し、世界経済の強固で持続可能かつ均衡ある成長を共に促したい。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月29日