第9回北京-東京フォーラムで対話を行う中日双方の来賓。
北京で開催されていた第9回北京-東京フォーラム(主催:中国日報社、日本・言論NPO)が27日に閉幕した。中日関係が厳しい局面にある中での開催とあり、今回のフォーラムにはことのほか注目が集まった。
1日半の日程で、中日両国の代表は全体会議での発言や政治、経済、外交、安全保障、メディアの4分科会で問題を直視し、率直で誠意ある意思疎通を行った。
唐家セン元国務委員(中日友好協会会長)は開幕式での基調講演で「現在中日関係は厳しい局面にあり、どちらの道を選ぶかの重要な岐路に立っている。『中日平和友好条約』など中日間の4つの政治文書の含意と精神を再び温め、確認し、両国関係の正しい発展の方向性をよりしっかりと把握し、現在抱えている問題を適切に処理する必要がある」と指摘。中日関係を正常な発展の軌道に戻す方法については、「問題を直視し、障害を取り除く」「認識を正し、相互信頼を再構築する」「小異を残して大同につき、協力・ウィンウィンを図る」面で双方が努力すべきだと提案した。