軍事専門家は、「宮古海峡はそもそも自衛隊の艦艇と戦闘機に厳しく監視されている。仮に石垣島に対艦ミサイルを追加したならば、中国海軍が西太平洋に出入りする便利な手段が切断されるという、現実的なリスクが存在する」と語った。
専門家は、「日本の立体化封鎖に対抗するため、中国は各方面から海・空の兵力を同時に動員するべきだ」と提案した。人民解放軍が実施中の「機動―5号」演習には、次のような訓練内容が盛り込まれている。(1)中国海軍3大艦隊が宮古海峡・バシー海峡から同時に西太平洋の予定海域に入る。(2)2機の爆撃機が遠距離から急襲し、「レッドチーム」の艦隊に協力し、「ブルーチーム」の艦隊に突撃を仕掛ける。
中国軍事専門家の杜文竜氏は、「日本が対艦ミサイルを配備し、海峡封鎖を目的に演習を実施するのは、同海域を通過する中国艦隊に対して、自国の対艦作戦能力を誇示する狙いがある。自衛隊の対艦ミサイルの位置は中国から遠く離れておらず、ミサイルを搭載する車両の発見と位置特定が容易だ。ミサイル発射や悪意ある挑発行為に出た場合、中国側はすかさずこれに反応できる。中国の空の力が持つ正確な攻撃の能力は、西太平洋に向け航行する艦艇を護衛できる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月31日