タン・イスラム運動」の主体はイスラム化が進行。専門家らは「『抗争の聖戦化』というこうしたやり方は、ウイグル人の事業を助けるうえでプラスにならない。罪のない人を傷つけるこうしたテロ手段は広範な同情と共鳴を得難いからだ」と指摘した。別の仏紙は24日付論説で「10月28日の事件の発生後、『世界ウイグル会議』と海外在住の一部民主活動家は『東トルキスタン・イスラム運動』に対する中国当局の告発の信憑性に疑問を呈し、『一家3人が乗っていたというのはおかしい』『中国側の告発は信じがたい』と述べた。『東トルキスタン・イスラム運動』は活動力が強くなく、新疆以外での行動力を欠くと考える専門家もいた。疑問を呈していた人々は、今回の『東トルキスタン・イスラム運動』側の声明にばつの悪い思いをするだろう」と指摘した。
■事件を振り返る:天安門前の金水橋の柵にSUVが突っ込んで炎上、5人が死亡し38人が負傷
10月28日12時5分頃、SUV 1台が北京市南池子南口から長安街の歩道に乗り上げ、東から西に走って天安門の金水橋の柵に突っ込んだ後、炎上。この過程で観光客複数と警察官に負傷者が出た。事故によって車内の3人と観光客2人(フィリピン人の女性観光客1人、広東省の男性観光客1人)の5人が死亡し、フィリピン人の観光客3人(女性2人、男性1人)と日本人の男性観光客1人を含む38人が負傷した。
■天安門テロ襲撃事件の詳細を発表
北京市警察当局は、これを厳密に画策された、組織的で計画的なテロ襲撃事件とほぼ断定した。28日12時頃、ウスメン・ハサンとその妻、母は車を運転して長安街の歩道に乗り上げ、故意に観光客らに突っ込んだ後、金水橋の柵に突っ込み、車内に積んだガソリンに点火して車を炎上させ、その場で死んだ。逃亡していた関係者5人は全て拘束された。
中国中央テレビ(CCTV)英語チャンネルの発表した天安門テロ襲撃事件の詳細によると、事件に使われた車両はベンツSUVで、ガソリンスタンド複数で400リットル余りのガソリンを積んだ。容疑者は事件前に3回下見をし、チベットの刃物数丁を所持していた。容疑者8人(3家族と1人)は新疆ホータン出身で、9月にテロ襲撃グループを結成。SUVを運転して北京に到着し、4万元のテロ資金を調達して、北京西城区に身を隠した。
■事件の整理
9月:テロリストがテロ襲撃を計画。
10月7日:テロリスト7人がSUVを運転して北京に到着。もう1人は鉄道で北京に到着。
10月23日:5人がウルムチに戻り、一家3人が北京に残った。
10月28日:テロリスト3人がSUVを運転して天安門広場に突入した。
(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月26日