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ある報道によると、中国の2隻目の国産空母が大連の造船所で建造が始まった。6年後に完成予定。この情報はすぐさま様々な議論を呼んだ。中国政府は正式に表明していないが、これが本当だとしても特に大げさに驚くことではない。
中国海軍が初期的な作戦能力を形成するには、将来的に3隻以上の空母を保有する必要がある。1隻は作戦、1隻は訓練、1隻はメンテナンスと、何かあったときに少なくとも1隻は出動できるようにし、重大事には海上戦略で突出した効力を発揮しなければならない。そうすることで、国家海洋方面の縦深防御を大幅に拡大し、体系化、総合化、情報化された海空作戦力によって国家の意志を最大限体現し、海洋権益と国家主権を効果的に守ることができる。
近年、中国の極超音速兵器や次世代戦闘機の開発、空母の改造や訓練はいずれも米国の神経を刺激する一方、米国はアジア太平洋周辺で、中国の発展が大きな脅威となっている、安全保障問題で米国に歩み寄り、米国の兵器(多くは退役間近かすでに退役したもの)調達に大金を注ぎ込むべきだとそそのかしている。
事実が証明しているように、空母に時代遅れや淘汰などなく、力を入れて開発する必要がある。米海軍は世界最新鋭の「ニミッツ」級原子力空母を10隻も保有しているが、2058年までに数々の新技術を導入した「フォード」級原子力空母を10隻建造するという計画はまったく揺らいでいない。仮に現在の空母の就役期間が50年とした場合、少なくとも今世紀末から来世紀初めにかけて空母は世界の海の覇者であり、各国の海軍、特に大国の海軍の重要な武器であるのは間違いない。