全国両会(人民代表大会・政治協商会議の全国大会)の開幕が迫り、李克強総理が初めて政府活動報告を行うことになる。これは新指導部による国務院が提出する、1年目の「成績表」だ。今年は中国共産党第十八期中央委員会第三回全体会議(三中全会)の閉幕後、改革の全面的な深化を推進する初年度であり、改革の実行が今年の両会の最も重要なキーワードとなる。17日付の香港紙『大公報』が伝えた。同記事の内容は下記の通り。
昨年の両会から、新指導部は就任1年目を終えようとしており、内政・外交の方針が秩序正しく実施に移されている。
李総理が初の政府活動報告
まず注目すべきは、今年の両会が多くの「初」を迎えることだ。李総理は初めて総理として政府活動報告を実施し、国務院を代表し1年目の活動を総括し、2014年の政府活動を手配する。全国人民代表大会常務委員会委員長の張徳江氏、全国政治協商会議主席の兪正声氏、最高人民法院院長の周強氏らも両会の開催期間中に、人民代表大会、政治協商会議、最高人民法院の活動報告を初めて実施する。
これに先駆け李総理は座談会を3回開き、専門家・学者、企業経営者、教育・科学・文化・衛生・体育の関係者、一般人の代表者、各民主党派の中央委員会および全国工商業連合会の担当者、無党派層の代表者の、「政府工作報告(意見募集稿)」に対する意見と提案に耳を傾けた。各界の代表者を中南海に招き座談会を開くことは、政府活動報告の決まりの手順となった。
李総理はまた、国務院第二回全体会議と常務会議を開き、政府業務報告について議論し、2013年全国人民代表大会代表の提案、全国政治協商会議委員の業務報告を聞いた。これらの活動は、両会の開幕に向けた重要な準備だ。