アジア安全観を深く解読

アジア安全観を深く解読。

タグ: アジア安全観 CICA

発信時間: 2014-05-22 14:31:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

アジア相互協力信頼醸成会議(CICA)第4回首脳会議が21日、上海で開催された。習近平国家主席が会議を主宰し、「アジアの安全観を積極的に樹立し、安全協力の新局面を共同で創造する」と題する演説を行い、共同・総合・協力・持続可能なアジア安全観を提唱した。

習主席は演説の中で、(1)共同とは各国の安全を尊重・保障すること(2)総合とは伝統分野と非伝統分野の安全を統一的に維持すること(3)協力とは対話と協力を通じて各国及び本地域の安全を促進すること(4)持続可能とは恒久の安全を実現するため発展と安全を共に重視すること――とアジア安全観の共同・総合・協力・持続可能について詳しく説明した。

中国国際問題研究所の董漫遠研究員は、「アジア安全観は習主席の演説の核心であり、50年代に中国とインドが共同で提唱した平和共存五原則の延長、進化したものでもある。中国の『和』の文化を土台にアジア安全観の4点は緊密な関係にある。即ち対話を通じて共通認識を持ち、協力を形成して最終的に持続可能な発展を実現するということだ」との見方を示す。

習主席は「第3国を念頭に置いた軍事同盟の強化は地域の共同安全維持にとってマイナスである」と述べ、「平和的な紛争解決を堅持し、武力や武力による威嚇の使用に反対する。アジアの問題は、アジアの人民が処理しなければならない」と強調した。

中国国際問題研究所の賈秀東研究員は「アジアの国は自らが主導し、自らの運命を取り仕切らなければならないということが習主席の演説の重要なメッセージで、アジアは自らの問題を解決する責任と能力があるということを明らかにするとともに、アジアの国は他の地域の国や国際組織との協力に尽力しなければならないとアジアの開放性と包容性を強調している」と指摘する。

上海国際問題研究院アジア太平洋センターの趙干城主任は「『持続可能な安全』の提唱は新しいコンセプトに富んでいる。このコンセプトの核心は安全と発展の緊密な関係にある。アジアの一部の国は安全の苦境に陥りやすく、安全そのものについて論じても根本的問題は解決できない。アジアの国は運命共同体の意識を樹立する必要がある。互いに受け入れ、相違を残し共通点を求め、平等に協力することがアジアの安全協力の基盤となる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月22日

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