記念活動への謂れなき猜疑。世界の反ファシズム戦争の各参戦国は、さまざまな形式により戦争の勝利を記念している。これは国際的な習慣だ。しかし中国が記念活動を実施すると、謂れなき猜疑を受ける。ワシントン・ポストは7月7日の「中国の儀式、中日戦争を銘記」と題する記事で、「中国は7月7日、全民族抗戦勃発77周年記念活動を実施した。これは中国政府の抗日宣伝活動の一環だ」と報じた。日本の一部メディアは、中国の記念活動は対日強硬姿勢を示すことを目的にしていると伝えた。菅義偉官房長官は、「中国は戦争の歴史を掘り起こし、国際問題にしようとしているが、これは完全に不要であり、平和と協力の地域関係の構築に何ら資するところがない」と述べた。
海外は中国の抗戦記念活動に注目する際に、中国の「反日」を見出しにし、中国が日本を見据え活動を実施していることを証明しようとする。確かに、中国が各種記念活動を実施するのは、歴史修正を試みるいかなる言行も必ず批判を浴び、成功することはないと日本に警告することを目的としている。また国際社会に対しては、中国が平和的発展の道を歩み続け、世界の平和を維持し続けることを伝えている。
世界の反ファシズム戦争に対する中国の多大な貢献を、誰も貶めることができない。世界平和維持に貢献する中国の力は、いかなる力によっても損なわれない。(筆者:李宗遠 中国人民抗日戦争記念館副館長、研究館員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月3日