呉勝利海軍司令員、シーパワーシンポジウムで重要発言

呉勝利海軍司令員、シーパワーシンポジウムで重要発言。

タグ: 呉勝利 海軍司令員 

発信時間: 2014-09-23 14:28:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中央軍事委員会委員、海軍司令員の呉勝利氏は9月15-21日にかけて、アメリカ海軍大学校が開催した第21回国際シーパワーシンポジウムに出席し、22日に北京に戻った。

今回の同シンポジウムは、「世界の海上安全の課題に共同対応」をテーマに、海上安全の今後の流れ、海上合同行動の強化、気候変動の海洋への影響などの議題について重点的に議論した。110カ国の海軍および沿岸警備隊の高官が、同シンポジウムに出席した。呉氏は講演を行い、海軍司令会議および地域別議論に出席した。呉氏はアメリカ、オーストラリア、南アフリカ、パキスタン、シンガポール、イギリス、ドイツなどの海軍高官と会談した。またアメリカ海軍大学校、水上戦士官学校を見学し、在学生と座談会を開き交流を行った。

呉氏は会期中に、「新たな海上安全観念を樹立し、海上環境の平和的発展を共に目指す」をテーマとする講演で、「共同の安全、総合的な安全、安全の協力、持続可能な安全」を軸とする新型海上安全観について説明した。呉氏は、「共同の安全とは、各国海軍が安全を維持し、安全を享受することを意味する。総合的な安全とは、各分野の安全問題を統一的に管理することを意味する。安全の協力は、実務的な協力により安全を求めることを意味する。持続可能な安全は、安全と発展を共に重視することを意味する」と指摘した。この4点はそれぞれの重点を持ちながら、相互補完性を持ち、平和的発展の時代の流れを反映し、世界各国の共通の利益を代表している。これは各国海軍に共通する思想・理念・責任・職務とするべきだ。

呉氏は現在の海上安全情勢の発展について、「新型海上安全観を維持し、積極的かつ実務的な措置を講じ、意思疎通により疑念を解消し、対抗の代わりに協力を進め、手を携えて平和的発展の海洋環境を共に構築する」と述べた上で、次の4つの提案を行った。

(1)各分野の多層的な意思疎通と交流の強化。高官の緊密な交流を行い、国際シーパワーシンポジウム、および西太平洋・インド洋海軍フォーラムなどの場を利用し、会談と交流の機会を増やす。専門的な交流を拡大し、海上テロ対策、海上平和維持、非戦闘員の退避、海洋環境調査などの交流・協力を積極的に展開する。海軍学校の交流を促進し、常態化交流メカニズムを構築し、学校間の交流の幅を広げ、深く掘り下げる。

(2)開放的・実務的な海上協力の深化。多国籍合同演習を展開し、演習の融合性と多様性を引き上げる。海賊取締の協力を強化し、スムーズで安全な航路を共に維持する。人道主義に基づく救助活動と減災の協力を推進し、共同行動の能力を高める。

(3)効果的・規範的な海上安全行為。「海上偶発的遭遇規則」の活用を促進し、実践の中で改善を続ける。

(4)未来を見据えた海軍軍官チームの育成。青年軍官の常態化された、大規模な実践交流を組織する。海軍高官フォーラムの場を借りて、海軍青年軍官フォーラムを設置する。時代の発展の要求、各国の利益に合致する海上安全の道を切り開く。

呉氏はまた、中国海軍の軍機が、偵察を仕掛けてきた米軍偵察機に危険な接近を行ったという米国の言い分について事実関係を説明し、原則的な立場を示した。呉氏は米国に対して、客観的かつ公正な態度で中国の関心事を尊重し、関連国に間違ったシグナルを伝えないよう求めた。また中米海軍は食い違いを共に管理し、実務的な協力を深化させるべきだと提案した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月23日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。