豪元駐日大使:米国の「航行の自由を守る」は建て前

豪元駐日大使:米国の「航行の自由を守る」は建て前。 ミラー氏は、南中国海の島嶼で建設を進めているのは中国だけではなく、権利を主張するほかの国・地域も同じだと指摘する。例えばフィリピンの建設している空港の滑走路は1kmを超え、C-130輸送機の離着陸も可能となる…

タグ: 南中国海 フィリピン 貿易 通航

発信時間: 2015-06-05 10:21:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

資料写真:南中国海に姿を現す米軍第七艦隊の揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」

「米国が掲げる『商業的航行の自由を守る』というスローガンは建て前にすぎない」。オーストラリア駐日大使(1986年-1989年)を務めたジェフ・ミラー氏は2日、オーストラリアのシンクタンク「Lowy Institute for International Policy」のウェブサイトに評論を発表し、オーストラリアが南中国海問題で「冒険」し、米国と歩調を合わせることに反対した。

ミラー氏は専門家の話を引用し、南中国海問題は非常に複雑で、米国の求める「無害通航」には様々な条件がかかわり、「航行の自由」は「危険性」をはらんでいるとした。南中国海は中国にとって大きな意義を持ち、この海域のほとんどの輸送船は中国から来たか、中国に向かうもので、商業的な自由航行が南中国海の海域と空域で制限を受ける可能性は低い。「もちろん軍艦や軍機の南中国海での航行というなら別だ。それこそが現在の南中国海の情勢を緊迫させている本当の原因だ」。ミラー氏によると、米国は、自らの西太平洋地域での地位が挑戦を受けるのを嫌っている。中国は、米国のこうした支配に飽き飽きし、本土周辺の重要海域での実力を強化し始めている。

ミラー氏は、南中国海の島嶼で建設を進めているのは中国だけではなく、権利を主張するほかの国・地域も同じだと指摘する。例えばフィリピンの建設している空港の滑走路は1kmを超え、C-130輸送機の離着陸も可能となる。だが「超大国として台頭しつつある中国の実力はほかの国・地域をはるかに超えるため、目を引きやすい」

ミラー氏は、米国はオーストラリアの同盟国だが、中国はオーストラリアの最も重要な貿易パートナーだと指摘する。「商業的航行の自由を守る」という米国の主張は根拠を欠き、オーストラリアがこの問題で米国に追随する必要はなく、そうすることは賢い選択とも言えない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月5日

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