【態度を示す行動】
オバマ大統領が任期中に広島もしくは長崎を訪問するか否かについて、ホワイトハウスのアーネスト報道官は6日、「今後訪問する可能性を否定できないが、オバマ大統領は過去3回の訪日でこの2つの都市を訪れておらず、オバマ政権の態度を示している」と話した。
アーネスト報道官は、「オバマ大統領は過去3−4回訪日した際に、広島と長崎を訪れていなかった。これは大統領と腹心の、同問題の処理に関する最終的な立場を示している」と述べた。
アーネスト報道官は米日同盟関係を考慮し、人々に想像の余地を残すように「今後訪問する可能性を否定できない」と述べた。
米国メディアは、オバマ大統領が広島もしくは長崎の訪問という問題で、ジレンマに陥っていると分析している。米日同盟関係の強化を検討し、「核兵器のない世界」の主張を推し進めると同時に、国内の主流の民意を無視できない。
オバマ大統領は2010年8月、ルース前駐日米国大使を広島の平和祈念式典に初めて派遣し、日米両国の反応に探りを入れた。
この動きは、ウォール・ストリート・ジャーナルなど多くの米国メディアから批判され、「大使の派遣は政治的に危険な動き」とされた。日本の態度は、正反対だった。米国の大使が初めて式典に出席したことから、日本はオバマ大統領が広島を訪問し謝罪することに期待した。
現状を見る限り、日本のこの希望は実現が困難だ。国内の民意の影響を受け、オバマ大統領は米国による原爆投下について謝罪することが難しい。6割弱の米国人が、原爆投下は第二次大戦の終了を早め、多くの命を救ったと考えているからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月11日